ご挨拶

第99回日本生理学会大会
大会長 虫明 元
東北大学 東北大学医学部生体システム生理学分野

第99回日本生理学会大会
大会長 藤井 聡
山形大学 山形大学医学部生理学講座

 大会のテーマは「動的な恒常性 -変わるものと変わらぬもの-」

 10年前の東北地区の震災、また現在はコロナ禍で、生活環境は大きく変動しています。生理学には一定に保とうとする恒常性(ホメオスタシス)とともに、変動に自らも変容して適応する動的な恒常性(アロスタシス)の考え方があります。様々なイノベーションも期待される中で、ひとの有り様の基盤を研究する基礎科学としての生理学の重要性が再認識される時期と思われます。基礎科学の確固たる深化と活性化は、確実にイノベーションにつながるとの思いから、生理学を皆様と考える機会にしたいと思います。

 また第97回が紙面大会、第98会がウェブ大会となり、長らく会員の方々が集まれない状況がある中でぜひ対面で集まれる大会にしたいとの多くの希望から、ハイブリッド形式を検討しております。これをきっかけに再び人々の交流の場を取り戻し、第100回大会にバトンを渡せるような大会を目指したいと考えております。